目次
ToggleShibaura Fam.のナタリーです。
まだ蒸し暑い日が続きますね。
子どもと外で遊んだり、運動会やお出かけの予定があるのではないでしょうか
大人が思っている以上に体に負担がかかりやすく、熱中症のリスクも油断できません。
特に子どもは大人より体温調整機能が未熟なため、家族みんなで声を掛け合いながら対策していくことが大切です。
今回は、子育て世代のパパママに知っておいてほしい「家族でできる熱中症予防」と「もしものときの応急手当」をまとめました。

◆家族でできる熱中症予防
家族内でできる熱中症予防について、出かける前に水筒など水分を必ず準備しましょう。
屋外に出かける際はたとえ短時間の予定であっても、帽子・日傘・UVカット衣服を家族全員分用意しておくことがおすすめです。
また行き先やルートを事前に確認し、休憩できる場所を把握しておくとよいです。
「のどが渇く前に飲む」を合言葉に、声を掛け合って水分補給しましょう。
子どもは大人より発汗が多いため、こまめに摂るようにしましょう。
◆日常生活で見逃せない熱中症のサイン
もし自分自身、または近くにいる人が熱中症の可能性がありましたら、以下の症状を見て状況を確認しましょう。
①初期症状(軽度)
・体が熱をうまく放散できなくなる(体内に熱がこもる感覚)
・めまい、立ちくらみ。(脳への血流不足)
・顔のほてり。
・筋肉のこむら返り。(足・腕などのけいれん)
・大量の発汗。
・倦怠感・力が入らない。
この段階で水分+塩分補給、涼しい場所で休むことで体調が改善しやすいです。
②中等症状(中度)
・体温調整が崩れ、臓器に負担がかかり始めている状態。
・頭痛、吐き気、嘔吐。
・強い疲労感、虚脱感。
・集中力の低下、判断力の低下。
・体温の上昇。(38℃前後)
・手足のしびれ感。
自力で水分補給ができない場合や症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
③重症症状(重度)
・熱による障害で生命の危険がある状態。
・意識がもうろうとする、呼びかけに反応しない。
・言動がおかしい。(ろれつが回らない、異常な行動)
・けいれん発作。
・高体温。(40℃近く)
・呼吸が速い、脈が速い・弱い。
・汗が出ていない。(体温調整が完全に破綻)
このような症状が見られる場合は、命に関わる危険があります。一刻も早く救急搬送が必要な状況なのですぐに119番通報しましょう。
◆外出時の配慮、対策
外出する際は、様々な配慮を行い、対策をして行動しましょう。
① 身だしなみ・持ち物での対策
暑い日は通気性のよい服装(麻や綿、速乾性のある化繊など)を着ることをおすすめします。移動先のエアコンなどが効きすぎて肌寒い時用に薄手のカーディガンなどがあると体温調整しやすくなります。
また日傘や通気性がよく、首元も守れるタイプの帽子で直射日光を避けることができます。
日光が直接当たらなくなるだけでもだいぶ変わります。
涼しさを感じるよう携帯扇風機(ハンディファン)・保冷剤・冷却タオルを活用しましょう。

② 水分・塩分補給
のどが渇く前に こまめに水分補給をしてください、15〜30分ごとに少量が理想です。
※一気に飲まないこと、急激な温度差で内臓が冷えてしまい、身体が水分を吸収しにくくしてしまいます。
発汗量が多い場合は水だけでなく、塩飴や塩タブレットで塩分補給をプラスしてください。
また水分補給にて水とお茶だけでは体内の水分濃度が薄くなり、濃度を戻すために尿として排出され失われます。
水分濃度を保つために電解質を含むスポーツドリンクと経口補水液を飲むと良いとされます。
スポーツドリンクは糖分が高く、運動時のエネルギー補給として飲むこと。
経口補水液はスポーツドリンクに比べ、ナトリウム濃度が高く、失われた電解質を補給できます。
経口補水液は味がまずい時が正常であり、おいしく感じる場合が体に異変が起きているサインとなります。
またアルコール・カフェイン飲料は利尿作用があり、水分補給には不向きなので、暑い日は控えることをおすすめします。
③ 行動面での工夫
炎天下を避けるため、外出は朝や夕方など比較的涼しい時間帯に移動ができることがベストです。日中に移動する場合は日傘、帽子を用意して、なるべく日陰を選んで歩くようにしましょう。
そしてこまめに休憩をとること、特に公園や駅の涼しい通路、コンビニなどを活用しましょう。
④ 体調管理
前日にしっかり睡眠をとり、疲労をためないこと。
朝食を抜かないことが大事で、摂らないとエネルギー不足で熱中症リスクが上がります。
少しでも「頭が重い」「気分が悪い」と感じたら無理をせず休みましょう。
命が大事です。
◆いざというときのための応急手当
どれだけ予防をしていても、その日の体調や疲労度合いによって影響度が異なります。
①会話ができるか確認する
万が一、お近くの方が熱中症になったり、熱中症の可能性が見られる場合、まず先に会話ができるかどうかを確認してください。
②日陰や涼しい場所へ移動し
会話ができて意識がまだはっきりとしているのであれば、日陰など涼しい場所へ避難します。
③衣服を緩め、体を冷やす
首筋、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所を濡らしたタオルなどで冷やします。
冷やすものがなかった場合、近くの自動販売機の缶ジュースを購入して代用してください。
④水分補給をする
少しずつ水分を摂ります。一刻も早く冷ましたいと思いますが、一気にがぶ飲みさせてしまうのは危険です。
低ナトリウム血症や胃腸への負担を引き起こしてしまい、頭痛や吐き気、めまいなどの重症化を誘発してしまう可能性があるからです。
※症状が重度の場合※
会話のろれつが回らない場合は意識が飛びかけていますので、すぐに119番で救急車の手配をしてください。
待っている間に、飲めるのであれば水分補給を、飲めないのであれば、汗をかかせることも重要なので、脇、おでこ、首を冷やしてください。
◆まとめ

9月後半からは朝晩が少し涼しくなってくるとはいえ、日中はまだ真夏のような暑さになる日もあります。
自覚がなく熱中症になる方もいらっしゃるので、頭の片隅にでも上記の情報を入れて置くことで無意識に対策ができると思います。
また子どもの場合、ぐったりしてから体調不良を訴えることがありますので、注意して見ておくことが大事です。
「水筒持った?」「少し休もうか?」といった一言の声掛けが、家族の安全を守る大きな力になります。
熱中症はちょっとした心がけで防げるもの。しっかり準備をして、残暑もお子さんと安心して楽しい時間を過ごしましょう。