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【子育て情報】スポーツ保育園 biima school(ビーマスクール)園長、野辺先生にインタビューさせていただきました

Shibaura Fam.のさっちゃんです。

今回はBullsonさんにつづきインタビュー第2弾!
21世紀型教育を行っているスポーツ保育園biima school園長の野辺先生にインタビューさせていただきました。

◆biima schoolさんについて


まずはbiima schoolさんについて簡単にお伺いできますでしょうか。

はい、biima schoolは総合スポーツ保育園です。
子どもたちが好きなスポーツを見つけて卒園していくことを目標にしています。
大抵の場合、子どもたちがスポーツを始めるきっかけは “親が野球が好きだから野球をさせる”というように親からの影響が多いです。

biima schoolではバスケ、サッカー、テニスなどさまざまなスポーツを体験することで、子どもたち自身が「野球が一番楽しかったから野球スクールに入る」とか、「サッカーが一番楽しかったからサッカースクールに入る」など自ら意思決定して飛び立っていけるようにしています。
加えて、広瀬統一教授・前橋明教授(早稲田大学)と共同開発した、スポーツ科学を基に基礎運動能力を最大化するプログラムも毎日行っています。

自分で好きなスポーツを保育園のときに見つけられるというのは素敵ですね。
スポーツ保育園というとやはり、普通の保育園とは違うと思うのですが、子どもたちとの関わりで特に大事にしていることを教えてください。

できたことをできた瞬間に承認し、自己肯定力を最大化することを大事にしています。
biima schoolでは各学年に3人の先生がいます。
そしてスポーツの時間は子ども20人に対して3人の先生を配置しています。
ほかのスクールだと10人に対して先生が1人くらいのところが多いのですが、そうすると同じ時間のなかでも1人の子が経験する回数がどうしても減ってしまう。
なので、先生を多く配置することで待つ時間を減らして、1回のレッスンの中でたくさんチャレンジできて、たくさん承認される機会をつくるようにしています。

また、子どもたちに指示をするときには叱るのではなく、子どもたちのモチベーションを声かけによって引き出すことを大事にしています。
たとえばお昼の時間に走り回ってしまう子がいたとします。
そういうときは子どもたちを止めるのではなく、その子には走りたい理由があるので「先生がお弁当食べちゃうぞ〜」というように声かけすることで子どもに意思決定をさせています。

◆biima schoolさんの授業


biima schoolさんではスポーツだけでなく、算数や国語にも取り組んでいるということですが、どのような授業を行っているのでしょうか。

biima schoolでは、テキストワークとチームで解く問題を混ぜた授業を行っています。
チームで解く問題では、国語算数というツールを使って、非認知能力・コミュニケーション能力、つまりお友達と協力する力を高めることを目的にしています。
小学校で実施する問題は、自分一人で問題文を読んで答えを出すことが多いと思いますが、biima school ではチームのみんなで力を合わせないと解けないようなメニューに設計されています。

一例を挙げると、問題文を各センテンスごとに分けて異なる場所に配置し、一人が一か所しか見に行けないというルールを設けます。このルールにより、自分が見てきた情報をチームに伝え、お互いが見てきた情報を整理しなければ問題を解くことができないようになっており、自然と子どもたち同士でコミュニケーションが生まれるようになっています。


テキストワークは、たくさんのステップに分けたテキストを用意し、その子のレベルに合わせたワークに取り組めるようにしています。
算数は全部で80ステップあり、年長さんになると2桁1桁引き算のような小学2年生レベルの問題をやっている子もいれば1桁1桁の足し算をやっている子もいます。
子どものレベルに合わせて、ちょっと難しいけどできた瞬間にちゃんと承認して「じゃあ次これやってみよう!」と承認の機会を作りながらステップアップしていけるようにしています。

小学生レベルの問題を解きながら、コミュニケーション能力も高まるのはすごい素敵な仕組みですね!
年少さんのような小さい子たちも国語算数をやるのでしょうか?

はい、ただ座学だと2歳の子には難しいし、楽しくないので体を動かして学んでいます。
カラーコーンを置いて「赤いおうちにお引越ししよう!」みたいな感じで体を動かしながら色の概念を覚えていきます。
赤ができるようになったら「りんごのおうち」といってりんご=赤という概念を勉強します。
あとは「赤のおうちのあとに青のおうちに行くよ!」という順列の勉強も同時にしています。

なるほど。小さい子だとスポーツ面は特にそれぞれの子で差が大きいと思うのですがどのようにスポーツをしているのでしょうか?

おっしゃるとおり、 子どもたちは4月生まれと3月生まれでは約1年違うので発達に大きく差があります。
3月31日生まれの子だとなかなかほかの子ができることが難しいため、ひとりひとりのレベルに合わせて声かけをし、個別指導します。
同じ授業でも子どもの段階によってジャンプしたり、 四つ足で歩いたり、 ダッシュしたりとそれぞれレベルを分けています。

具体的に低学年の子どもたちだと「くまさんになろう!」というような動作変換系の動きをやったりします。
あとはスポーツ視野を養う授業をしています。
子どもたちは基本一か所しか見えていないのですが、印をつけて「これ爆弾だから踏んじゃダメだよ」と言うとしっかりよけることができるんです。
たとえばサッカーをやるときにはボールだけ見るのではなくて、周りの状況も見ないといけない。そういうスポーツ視野というのを養っています。

◆biima schoolさんのビジョン


biima schoolさんはスポーツ保育園ですが、スポーツ以外にもコミュニケーション能力をとても大事にされていますよね。
それはどんな想いから来ているのでしょうか。

21世紀に活躍できる人材を育成するというのがbiima schoolのビジョンです。
我々の”21世紀に活躍できる人材”の定義として2つあります。

1つ目が自己肯定力が高いことです。
自己肯定力が高くないと、新しいことにチャレンジするときに「僕なんてできないから」とチャレンジ精神が抜けていたり、今までとやり方が変わるときに「なんで今までと変えるの?」と新しい環境に飛び込めなかったりします。
僕たち親世代が生きてきた20年間と、子どもたちが生きていく20年間は圧倒的に違う世界観になっていきます。
変化のタイミングで「自分だったらどうにかなるか」「僕だったらやってみようかな」となることが大事だと思うんです。
自己肯定力を最大化することが21世紀に活躍する人材として必要なものだと考えています。

2つ目が、非認知能力です。
世の中がAIロボットにどんどん代替されているなかで、人間の価値ってどうなっていくの?というテーマがあります。
そこで求められるのはいろいろな情報を掛け合わせて新しいものを作っていく力、仲間を同じ方向に向けていくリーダーシップ、共感する力、というような非認知能力と言われています。
なので我々は21世紀に活躍する人材を育成するために、自己肯定力と非認知能力というのを高めていくことに力を入れています。
21世紀に活躍できる人材に必要な能力を高めていくツールとしてのスポーツであり、国語であり、算数であり、アートであり、ミュージックという考え方です。

どちらも非常に大事ですね。ここで学んだ子どもたちの将来が楽しみです。
非認知能力についてはなかなか保育園からやっているところはないのではないでしょうか。

そうかもしれません。
卒園のときに劇をやるのですが、それが僕らのなかで非認知能力の集大成です。
昨年は桃太郎のアフターストーリーを作ろうというテーマで、まず子どもたちが1人でA4の用紙4枚くらいのシナリオを書き、それを発表しました。
そしてそれを発表します。
これは国語や算数などで語彙力、読解力、文章構成力、論理思考能力を高めていったアウトプットになります。
そのあとは2人1組で自分たちのストーリーをアウトプットしてブラッシュアップしていきます。それを5人1組、10人1組と大きくしていって最終的に全員で45分間の劇を実施。
登場人物やストーリー設計、人物名なども全部子どもたちに考えてもらいます。

◆最後に

お話を聞かせていただきありがとうございます。
最後に記事をご覧の皆さまにコメントをお願いします。

僕自身はもともとIT企業に勤めていました。
自分の子どもが産まれたのをきっかけに、なんだか日本の教育はこのままではまずいなとすごく思いました。
6歳までの幼少期をどう過ごすのかが非常に大事だと感じたんです。
そんなことを感じていたときにたまたまbiimaと縁があって5年前にbiimaに転職し、このbiima schoolを立ち上げました。

少し固く感じるかもしれませんが、どの学年までにどういう目標設計して、それに向けてどういう風にしていくといったように、社会人のマネージャー研修でやっているような内容を幼少期版にダウングレードして作っています。
当社の代表もリクルート出身なので、ビジネス最前線でどういう人材要件が今あって、だから6歳までにこう、10歳までに必要なスキルをちゃんと定義して、それに合わせてレベルを設定しているんです。
子どもたちの力を最大限に発揮できる場をつくることで21世紀に活躍できる人材を育成することに貢献していきます。


野辺先生ありがとうございました!

今回お話を聞かせていただいてbiima schoolさんの教育レベルの高さに驚くとともに、ビジョンにとても感銘を受けました。
ここで育った子どもたちが社会に出ていくのが楽しみですね!
biima schoolさんでは定期的に説明会も行っているそうなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

biima schoolさんの情報はこちら↓

それでは今日はこのあたりで。

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